わさらーと黒川祐希 対談 〜デジタルネイティブはどこへ向かうのか〜

LINEグループで1万人を超える会員を率い、「若者の神」とさえ呼ばれたカリスマ高校生、
「帝越コク」こと黒川祐希氏と、Twitterのアーリーアダプターで著名ブロガーのわさらー氏
による約一時間の対談を収録。ネットとともに生きてきた「デジタルネイティブ」の二人が、
各々のSNSの使い方から、社会論、死生観までを圧倒的な熱量で語り尽くす。さらに日本最大の
ネットユーザー交流団体を率いるTwitter界の権威、「ひもてぃー」こと樋茂国明尊師が解説を熱筆!!
全ネットユーザー、若者関係者、SNS専門家必読の書。

目次:

・まえがき
・なぜTwitterは注目されないか
・チャレンジとリスク
・政治とインフルエンサー
・スマホは臓器だ
・スマホ世代と読書
・カルチャーは一般化すべし
・ツールとしてのネットと集団意識
・通信の傍受と個人のリテラシー
・LINEカルチャーの変遷
・ネットでの売名と匿名性
・サービスの変化はどこから生まれるか
・リアルとネットの関係性
・これからの黒川祐希
・わさらーの目的
・動画コンテンツの可能性
・環境問題を語る
・死生観と理性
・年齢を重ねて変わること
・「デジタルネイティブ」の作る未来
・「ふぁぼ界隈」はどうできたか
・SNSユーザーにひと言
・解説 ~ツイッタラーとは何か~
・あとがき
・奥付

人物紹介:

わさらー
農家、ブロガー。匿名クラブ理事、副会長。
2003年にブログを開設し注目を集めるようになる。その後、2008年に開設したTwitter
アカウントが注目され、影響力を持った「アルファツイッタラー」の代表的人物として知られる。
2011年にツイッタラー団体「ワサラー団」(現、匿名クラブワサラー団コアブランド)を設立し
話題となり、同団体の実質的指導者として企画を実行、現在同ブランド事業統括。2014年に
匿名クラブ副会長に就任、2016年からWebメディア「Adect」ライター。
ほかに、電子書籍普及委員会会長、ツイッタラー団体連合会発起人を務める。

公式ブログ http://wasara.blog101.fc2.com
ワサラー団 http://wasara.tkm.club/
Twitter @wasara

黒川祐希(くろかわ ゆうき)
本名、黑川祐希。1999年生まれ、東京都出身。匿名クラブ「帝越グループ」コアブランド総裁。
2013年7月、「帝越コク」のハンドルネームでLINEグループ「何でも屋」を設立した後、急速に
規模を拡大。のち「帝越グループ」(現、匿名クラブ帝越グループコアブランド)と名称変更し、
日本有数のLINEグループとして世に知れ渡る。2015年より本名を公開して活動しており、
Webメディア「Tobira」「社長訪問」でライターを務める。
ほかに、特定非営利活動法人青春基地編集部員、学生団体GreeITs代表などを歴任。

帝越グループ http://mikagoshi.tkm.club/
Twitter @youkill1215

樋茂国明(ひもて くにあき)
1998年生まれ、東京都出身。匿名クラブ責任役員理事長。
2014年3月にTwitter団体「匿名クラブ」に入会。企画などに携わり、サイトマスター、幹部を経て
9月より会長。就任後半年で当時世界最大規模の団体に成長させ、「Twitterの尊師」の異名を得る。
2016年、匿名クラブ内でWebメディア「Adect」(アデクト)を立ち上げ、サイトマスターに就任。
同年会長を退き、総帥を経て現職。
ほかに、電子書籍普及委員会理事長、日本非モテ男性機構代表理事などを務める。
ハンドルネームは「ひもてぃー」。

公式サイト https://himote.pw/
匿名クラブ https://www.tkm.club/assoc/
Adect https://www.adect.net/
Twitter @hmti_

発行者:

犬吠埼一介
inubousaki-ikkaiアットマ-クkir.jp
電子書籍普及委員会(電書会) 公式サイト
http://inubousaki-ikkai.kir.jp/denshokai/

電書会版 pixiv様版 アマゾン様版
BW様版 楽天様版 google様版
epubファイル mobiファイル PDFファイル

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「デジタルネイティブ」とは、生まれたときからインターネットのある生活環境が当然のものとして育ってきた世代のことをいう。この世代にとってインターネットは、空気や水と同じように、常に身近にある生きていくうえで欠かせないもののひとつといっていい。私自身も現在高校三年生で「デジタルネイティブ」にあたる世代であるが、幼少期から自宅のパソコンにはネット回線が引かれており、インターネットを長い間活用し続けていると自覚している。

 この「デジタルネイティブ」世代は、スマートフォンの爆発的な流行と普及によって、急速にその姿を変えつつあるという。

 スマートフォンがもたらした直感的な操作性と携帯電話データ通信の高速化は、インターネットユーザーをその利用場所という制約から解放した。今や街中で周りを見渡せば、スマートフォンを片手に歩いている人を見ないことがないほどだ。

 日本で最初の本格スマートフォンiPhone 3Gが発売されたのは2008年。今高校二年生の人たちは、小学三年生のころからスマートフォンがすでに世間に登場していた世代ということになる。

 とりわけ都市部の子供たちは早くから携帯電話を持たせられる傾向が強いようで、内閣府の調査では、2012年度の時点ですでに小中高生の3人にひとりがスマートフォンを持っていたという結果が出ている。

 この、あまりにも急速なスマートフォンの普及は、私たちの生活に大きな恩恵をもたらしたとともに、深刻な弊害も浮き彫りにした。

「ながらスマホ」などの危険な行動はいうまでもなく、「スマホ中毒」患者も近年増加し、日常生活に支障をきたす若者も増えているという。さらには、小さなころから周りにスマホしかなくパソコンを操作できないという、今までの「デジタルネイティブ」の常識では考えられないような若者も少なからず出てきている。なかにはネット上で繋がった相手と深刻な問題を引き起こしてしまう人までおり、対策が急がれている。

 2016年1月3日の朝日新聞の記事で私がインタビューを受け、こうした「スマホネイティブ」の現状について語ったこともあり、私のところにも多数のメディアから取材依頼が殺到した。「スマホネイティブ」世代の生み出した新しいカルチャーは、功罪併せ持つ複雑なものになっている。そのうちTwitterユーザーに関するもののなかでも、事前知識のない方には理解しがたいと思われる点のみ「解説」として末尾に掲載したが、詳細は別の機会に紹介することにする。

 本書は、私が代表を務めるネットユーザー交流親睦団体「匿名クラブ」でそれぞれ役員となっている、ソーシャル情報サービス「Twitter」でフォロワー約19万人を擁する「わさらー」と、現在高校二年生(収録当時は一年生)で、メッセンジャーアプリ「LINE」での多大な影響力から「若者の神」とさえ呼ばれた「黒川祐希」の二名で行われた約一時間の対談を収録したものである。

 わさらーは2008年からTwitterを続け、ツイート数は50万、フォロワーは19万人に及んでおり、ファンからの支持も篤い。彼は匿名クラブで副会長を務め、「ワサラー団」コアブランドの事業を統括するなど、大変熱心に活動をしている。その傍ら執筆業にも取り組んでおり、処女作の「わさらーが語る! Twitterの歴史」がKindleストアのコンピュータ・ITカテゴリで一位を獲得するなど多大な実績を上げた、SNSユーザーの第一人者だ。

 黒川は、2013年7月に「帝越コク」という名義で「何でも屋」と銘打ったLINEグループを発足し急速に規模を拡大させた。匿名クラブでは、参謀長、副会長を歴任し、現在はインターネット有数の大規模グループとして知名度と影響力を上げたLINE最大規模グループ「帝越グループ」コアブランドを統括している。

 本書の執筆を電子書籍普及委員会の犬吠埼一介代表から依頼されたとき、私はすでに他の本の執筆に取り掛かっていたので、一度は断ろうと考えた。しかし、対談の中身を聞いて、「これは書き起こして世に出さねばなるまい」と思い、予定も考えず引き受けることにした。この理由は、最後まで目を通していただければ読者諸氏にもお分かりになるだろう。

 本書は、時代の最先端を行く彼ら二人が、自身のSNSの使い方から政治問題、さらには死生観までの幅広い論題を、荒削りながらも鋭い観点から論ずる構成となっている。本書を、デジタルネイティブ、スマホネイティブへの理解を深める一助にしていただければ幸いである。

    2016年12月
              匿名クラブ 責任役員代表理事理事長  樋茂 国明

なぜTwitterは注目されないか 目次に戻る

わさらー「今回は、今話題の、そして今後も話題になっていくであろう黒川祐希くんとわさらーのそれぞれが、SNSや今の世の中に関してどう考えているのか話していこうという会を設けさせていただきました。よろしくお願いします」
黒川祐希(以下:黒川)「よろしくお願いします」
わさらー「じゃあ、自己紹介といったところからいきましょうか。まず自分からなんですけど、自分はTwitterをやり続けていて、新しいことに挑戦できたらいいな、と思って本を出したり、ライブをしたりしていますが、ちょっと人気になりきれていない(笑)わさらーという者です」
黒川「僕は、LINEで活動していたら、何かちょっと注目度が上がっちゃって、名前がひとり歩きしてるんじゃないか(笑)と悩みながらも、高校生ライターという肩書きでいろいろとやらせてもらっている黒川祐希という者です。「帝越コク」って名前でLINEをやっていたんですけど、「黒川祐希」っていう名前に変えて活動しています。よろしくお願いします」
わさらー「よろしくお願いします。って、黒川くんはただのライターの域を越えてるじゃないですか(笑)。今の自己紹介を聞くと、普通な感じがしてしまいますけど」
黒川「まあそんな感じはしますよね」
わさらー「全然普通じゃないですからね。もう「SNSの申し子」みたいになってますよ。LINEで活動していたときはLINEのときで、かなり人気でしたけど……そもそもブレイクのきっかけになったのは、「Kakeru」(注:株式会社オプトのオウンドメディア)っていう、ネットの記事」
黒川「そうですね、あのバズった(注:多く閲覧された)記事。あれがほぼ今の知名度を得たきっかけですね」
わさらー「どういう経緯で取材の話が行ったんですか?」
黒川「あれは、「匿名クラブ」に関する取材がきっかけだったんですけど、メディアの方は、その活動のなかでも特にLINEのほうに注目していって、私に取材がきたって感じですね。」
わさらー「匿名クラブって、メインはLINEの人たちじゃないもんね」
黒川「はい。Twitterを中心に活動している団体じゃないですか。なんですけど、メディアの人たちは、何か分かんないんですけど、Twitterのほうはメディア受けしないと思ったのかは分からないんですけど、LINEのほうに興味を示したんですよね」
わさらー「へぇー」
黒川「これは予想ですけど、いわゆるツイッタラー(注:Twitterユーザー。ここでは狭義)とか「ふぁぼ界隈」(注:「いいね」などのツイートへのエンゲージメントの増加を目指すユーザー。詳しくは後述)って、多分大体の大人は「そういう世代があるんだな」って予想はつくし、想像はできる世界だと思うんですよ。でもLINEのほうは、「LINE民」とかそういう界隈って想像もつかない。だって多くの大人ってLINEは一対一、もしくはグループトーク……まあせいぜい自分の現実世界で面識ある人とトークするときにしか使用しないから。だからそういうところで見知らぬ人とコミュニケーションしている、そういう「SNS」的な、そういう界隈がカルチャーとして浸透しているっていうのに衝撃を受けたんじゃないかと。そっちのほうがメディア受け、世間受けもしやすいという考えで、匿名クラブのLINEセクションばかりに注目したのかな、と個人的には思っています」
わさらー「なるほど。まあLINEのほうが「後」だから、想像しづらいっていうか。Twitterも最初はそうでしたからね」
黒川「だからTwitterなんかは、別に今さら「バーン!」って注目されるものではないのかなと」
わさらー「確かに。まあ匿名クラブっていったらワサラー団も匿名クラブのブランドだし」
黒川「匿名クラブのTwitterセクションのことを悪くいうつもりはないですけど、そういう形になってしまったかなと」
わさらー「まあでも、いいんじゃないですか。こういう風にグループ同士で組むと、メンバー同士で繋がりが生まれて。お互いが匿名クラブに入っていなかったら、わさらーと「帝越コク」もまったく繋がらなかったかもしれないからね」
黒川「そうですよね」

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